四郷町下古屋、浦野酒造の南側を東西に走る小道は、名古屋方面と飯田方面を結んだ旧飯田街道(中馬道)の面影を残す井郷地区内唯一の道である。この道は天道へと延び、南北に走る柿野街道と交差していて、そこに嘉永3年(1850)に建てられた花崗岩の道標がある。高さ1.5mの角柱に刻まれている文字は今の漢字に直すと「右・伊勢宮名古屋道」「左・善光寺道」、もう一面には「左・岡崎道」と判読される。又この北40mにも道標があったが、現在、豊田市郷土資料館に移築されている。

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